【メルボルン=吉松忠弘】2連覇を狙った世界4位の大坂なおみ(22=日清食品)が、天才少女に完敗した。19年全米3回戦の再現となった15歳で同67位のコリ・ガウフ(米国)に3-6、4-6のストレート負け。この敗戦で、2月3日発表予定の最新世界ランキングで9位以下に転落することが確定した。

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勝利の瞬間、15歳のガウフは何度も両手を突き上げ、雄たけびを上げた。完敗した昨年の全米の雪辱に成功した。なかなか試合に入り込めない大坂に、第1セットは第1サーブを82%も入れ、得点につなげた。「2年前はここでジュニアの部の1回戦で負けていた。なのに、今はここにいる。クレージーな気持ち」と、喜びを爆発させた。

 

◆全米3回戦VTR(19年8月31日) 2連覇を狙う大坂が完璧なテニスでガウフに完勝した。第1セットは両選手が合計5回、相手サービスゲームをブレークし合う「ブレーク合戦」となった。大坂はミスショットが目立ち、崩れそうになりながらも鋭いバックショットを要所で決めて6-3と先取した。第2セットは大坂が強烈なショットで圧倒し、危なげなく6-0。終わってみれば1時間5分での快勝だった。試合後は涙を流すガウフを抱きしめ、一緒にコート上で勝者インタビューを受けるよう誘った。敗者のガウフがこれに応じた。大坂の心遣いにファンからは称賛の声が相次いだ。