新潟アルビレックスBBが連敗を2で止めた。秋田ノーザンハピネッツを66-53で破った。1戦目(25日、60●63)の雪辱を果たし、このカードを1勝1敗で終えた。新戦力のPFエグゼビア・ギブソン(31)が20得点9リバウンドでこの試合のMVPを獲得。新潟加入後3試合目で自身にとっての初勝利になった。新潟は守備でも今季最少失点。しぶとい試合で白星を2ケタの10勝(22敗)にした。次節(29日)、三遠ネオフェニックスとホームのアオーレ長岡で対戦する。

アオーレ長岡の3000人を超えるファンの視線がうれしかった。試合後、MVPに選ばれたギブソンは笑顔でMVPボードを手にした。「とてもエキサイティング」。自身にとっては新潟での初勝利。貢献できたことを喜んだ。

「昨日(25日)よりもアグレッシブにプレーしなければならないと思っていた」。その結果が両チーム最多の20得点。9リバウンドはPFニック・パーキンズ(23)の10本に次ぐ。第2クオーター(Q)、開始3分過ぎにギブソンがインサイドから得点したのを皮切りに、新潟は13連続得点。守備で秋田を3点に封じる中、ギブソンはこのQ、9得点で攻撃の要になった。新潟に合流して3戦目。過去2戦は第2Qに大量失点して流れを失った。そんな鬼門Qで奮闘。勝利を引き寄せた。

18日にチームに合流し、ここまで練習ができたのは5日ほど。プレーの把握も体調も万全ではない。1戦目の後、自宅で試合の映像を見て自分の動きを確認した。「高い位置でボールをもらったとき、リングを見ずにパスを探していた。守備でも相手のスクリーンに対して下がりすぎ」と反省。この日は積極的にリングに向かい、守備では相手に重圧をかけるプレーを貫いた。庄司和広監督(45)も「まだまだ強度は上がってくる」と期待をかけた。

合流後、コンディションを整えるため、オフ返上で汗を流している。今日27日もチームメートはオフだが、有酸素運動などを行う予定。「これからも勝って、チャンピオンシップに進出したい」。自分の状態がベストになれば、それが不可能ではない感触を得た。【斎藤慎一郎】