NBAのウィザーズに所属する八村塁(21)が9日(日本時間10日)、本拠地でのグリズリーズ戦で3試合連続先発出場し、自身3度目の「ダブルダブル」をマーク。

約25分間で12得点、11リバウンド、1アシストの成績で、「ディフェンスでもオフェンスでもリバウンドでも活躍できる選手になりたいとやっている。試合は負けたが、そういう結果を出せたことは良かった」。復帰3戦目で、改めて自信を深めた様子だった。

グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(25)は3試合連続の途中出場。約10分間のプレーで無得点、1リバウンドだった。ジョージ・ワシントン大出身の渡辺にとって縁ある場所でのプレーに、「NBA選手としてここに立て、自分の成長を感じる」と感慨にひたった。この日の渡辺のプレー時は常に八村がベンチ待機中で、2人が同時にプレーすることはなかった。

試合はグリズリーズが終盤に逆転し、ウィザーズは2連勝ならず。八村は「(チームとして)出だしは良かったが、最後の締めのところでちゃんと出来なかった」と反省した。

八村はこの日も序盤から得点を重ねた。第1クオーター(Q)残り8分台では、左コーナーからの3点シュートに成功。相手ベンチにいた渡辺の目の前での得点に、「誰か叫んでいて、ベンチのほうを見てみたら雄太さんだった」と表情を崩せば、一方の渡辺は「こっちを振り向いてニヤニヤして帰って行ったので、この野郎と」と笑顔で振り返った。

八村は第2Qでも終了直前にダンクシュートをたたき込むなど、前半だけで10得点。復帰後3試合連続で2桁得点を記録した。その後も攻守で存在感を発揮し、第4Qにリバウンドも2桁に乗せた。

渡辺は第1Q残り3分を切ったところで投入され、第2Q途中までプレー。第4Qでも数分間起用された。得点は挙げられなかったが、第2Q途中にはドリブルで持ち込んでシュートを放つシーンもあった。