バスケットボール男子日本代表の篠山竜青主将(31=川崎)と女子代表の高田真希主将(30=デンソー)が23日、日本協会の公式ユーチューブチャンネルに出演し、最近の代表戦を振り返りながら将来の展望について熱く語り合った。

直近のW杯の映像を見ながら「世界に通用すると感じたシーン」を振り返るコーナーでは、篠山は昨年9月の中国W杯で、堅守から速攻に転じて得点につなげた3つのシーンをピックアップ。「八村、(渡辺)雄太、馬場の武器を出すためにも、こういうシーンを増やしていかないと」と口にした。

高田は18年9月のスペインW杯ベルギー戦で、自身が外角シュートを決めた場面を選択。「4月の合宿からセンターも3点シュートを打つようにと言われ、練習を重ねてきた。この試合あたりからそのスタイルが確立された」とうなずいた。

番組冒頭では高田が、篠山の顔がプリントされたフェイスタオルを“お面”代わりにして登場するなど、終始和やかなムードで進行した。

高田は放送後の取材で、対談が決まった直後から、トークが巧みな篠山に負けないための「対策」を練っていたと明かした。数日前にツイッターで、新グッズとして“篠山顔タオル”が発売されたことを知ると、1500円の同商品を即購入。「間に合うかなと思ったが、きのうの夕方に届いた。良かったです」と、してやったりの表情を浮かべた。一方の篠山は悔しそうな素振りを見せつつ、「僕も高田選手のグッズを買ってSNSにアップする」と笑顔で約束した。

コロナ禍はスポーツ界にも甚大な影響を及ぼしている。篠山は「男女の枠を取っ払い、一緒になって日本のバスケを盛り上げたい」と話せば、高田も国際親善試合を男女一緒に行う機会を増やすことを提案するなど、「もっといろんなことをやっていきたい」。東京五輪での活躍を目指す両キャプテンは、さらなる“共闘”を誓った。【奥岡幹浩】