浜松開誠館高女子バスケットボール部が練習を再開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月に休校となり、緊急事態宣言の全国拡大を受けて部活動を停止していた。

今夏の高校総体予選で県大会5連覇をかけ戦うはずだったが中止。代替大会も行われない。2月の県新人戦を4連覇し、東海大会3位となった主将の黒川菜津奈(なづな、3年)は「残念ですが、ウインターカップ(全国高校バスケットボール選手権)に照準を合わせ、悔いが残らないように頑張りたい」と気持ちを切り替えている。

同宣言解除後の18日から分散登校が始まり、23日には1年生10人を含む27人全員で約1カ月ぶりの全体練習を行った。新人戦後に黒川と2人体制の主将になった山本涼菜(すずな、3年)は「全員声が出ていて雰囲気が良く、安心しました。6月からは通常練習に戻るので、質を高めたい」と語った。

部員は毎日「バスケットノート」を提出している。三島正敬監督(44)は、休校中もタブレット向け教育支援アプリ「ロイロノート」を使って、朝8時提出を継続させ、部員らと自己管理の状況や目標、プレー動画を見て考えた戦術などを共有。今後、良い戦術は採用していくという。「採用されれば本人のモチベーションが上がる」。休校中も“バスケ熱”を温存させ、全国4強以上を目指す強豪が、ウインターカップの県大会5連覇に向けて動きだした。【倉橋徹也】