静岡県高校バレーボール総体代替大会は男女とも、2月に行われた新人戦の優勝校が頂点に立ち、2冠を達成した。男子決勝では、聖隷クリストファーが清水桜が丘に2-0のストレート勝ち。第2セットは苦戦を強いられたが、終盤の攻防で上回った。

聖隷クリストファーが勝負どころで集中力を発揮した。1-0で迎えた第2セット。18-18と接戦が続く中、ミドルブロッカーの谷口慶(3年)が貴重なブロックポイントを奪った。勢いに乗ると、直後にもクイック攻撃で加点。粘る清水桜が丘を終盤の連続得点で突き放した。谷口は「ミスが多く、悪い流れをどう切ろうかと思っていた。自分のプレーで切れて良かった」と、優勝をかみしめた。

今大会は、西部地区予選から1セットも失わずに頂点まで駆け上がった。田川明浩監督(53)も「失セット0はよくやったと思う」と評価したが、進化を止めるわけにはいかない。秋には「春高バレー」の県予選が予定されている。谷口は「まだ連係が合っていない部分があるし、サーブでもっと攻められるようにしたい」と課題を口にした。【前田和哉】