全日本スキー連盟は17日、都内で会見し、来年12月にスノーボード・ビッグエアの全日本選手権を東京・神宮外苑で開催することを目指す意向を示した。

同種目は長い斜面を滑り降り、大きくジャンプして技の難易度や精度を競う。回転技を含んだ派手なジャンプの応酬が魅力で、18年平昌オリンピック(五輪)から新種目となった。それが大都会で行われることになる。

昨年12月のW杯(北京)を制した鬼塚雅(21=星野リゾート)は「まだビッグエアは新しく、皆さんに伝わっていない部分もある。それを見ていただけるのは、すごく楽しみ。(都市部での大会は)海外しか経験がなかった。日本だと、どんな感じになるのかなとワクワクする」と話した。

冬季競技は少子化、そしてスポーツも多様化していく中、競技人口の維持が長年の課題としてある。皆川賢太郎競技本部長は「全日本選手権を再ブランディングしていくことが非常に重要。選手の価値を最大化していくと同時に、国民の皆さんに知っていただき、競技種目の人口を担保していきたい」と述べた。

全日本選手権ではあるが、海外から選手を呼ぶことも視野に入れているという。過去にスノーボード・ビッグエアは国内の都市部では札幌・大通公園などで開催実績がある。