バスケットボールBリーグB1の横浜ビー・コルセアーズは25日、横浜武道館でファンクラブ会員向けの「20-21シーズン出港式」を開催した。欠席となった外国籍選手3人を除く、9選手がユニホーム姿で登場。チーム創設10周年の今季、新主将となった生原秀将(26)は、10月3日の新潟との開幕戦に向けて「コロナ禍の状況の中、開幕できることをうれしく思う。10周年ということもあり、選手たちもより一層気合を入れて練習している」と決意を語った。

Bリーグ初年度の16-17シーズンから3季連続で残留争いを経験。毎年崖っぷちの中、何とかB1に残り続けた。昨季も11勝30敗で中地区5位、全体で16位に終わった。シーズン途中での監督交代などもあり、しっかりとしたチーム作りができない時期が続いているが、生原は「コミュニケーションはしっかり取れている。今までとは違う、スピーディーなおもしろいバスケットを見せたい」と意気込んだ。

今季は、新監督にフランスリーグのLNBでプレーと指導経験のあるカイル・ミリング氏が就任。さらに昨年9月のW杯中国大会でチェコ代表として日本とも対戦したパトリック・アウダら5選手が新しく加わった。チーム名の「コルセアーズ」は海賊の意。今季スローガンは「Be Humble Be Hungry」に決まった。10年目の海賊集団が、謙虚さを忘れず、貪欲にリーグ初のプレーオフ進出を目指す。

また、今回会場となった横浜武道館のサブアリーナ施設は今年7月24日にオープン。今月6日に58年の歴史に幕を閉じた「横浜文化体育館」の再整備事業の一環として建設された。地上4階建ての同施設にはボクシングの試合やコンサートなどが行える3000人収容のアリーナや武道場などがあり、用途によって観覧席が移動できるシステムを備えている。横浜も今季最終戦2試合を同会場で行う。今後、横浜文化体育館跡地には、24年オープン予定のメインアリーナが建設され、同エリア一帯が、横浜のスポーツの拠点として生まれ変わる。【松熊洋介】