今季初戦でショートプログラム(SP)首位の友野一希(22=同大)がフリーもトップの129・14点を記録し、合計215・61点で優勝した。2位は合計194・66点の須本光希(関大)、3位には同189・79点で櫛田一樹(関学大)が入った。

友野に笑顔はなかった。冒頭の4回転トーループで転倒し、続く4回転サルコーも2回転。中盤もジャンプでミスが続き、正直な心境を明かした。

「昨シーズンに比べると、4回転の確率は格段に上がっている。そこを試合に出せないのは悔しい。試合への気持ちの持っていき方が、まだまだできていない」

フリーは2季目の「ムーラン・ルージュ」。完成度を上げるために継続しているが「失敗している場合じゃないですし、完成度の高い演技ができるように頑張りたい」。今後は振付師のミーシャ・ジー氏とブラッシュアップするという。「国内試合は試合後にミーティングするので、これから(ジー氏に)みっちり怒られるのかなって思います」と苦笑いしながらも、成長への意欲を見せた。