ショートプログラム(SP)で首位に立った中学3年生の千葉百音(もね、15=仙台FSC)がフリーもトップの96・23点を記録し、合計151・52点で優勝した。演技後には「最初のジャンプと最後のジャンプで転んでしまって悔しかったです。練習通りではなかったので、悔しかったです」と思いを口にした。

フリーは「パリのアメリカ人」。黄色の衣装で登場し、伸びやかな滑りを披露した。冒頭のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプはトーループで転倒。それでも3回転フリップ-2回転トーループ-2回転ループの3連続ジャンプなどを決め、回転速度の速いスピンなど長所を生かした。スピンについては「ロシアの選手など、ポジションがきれいな選手がいらっしゃる。とにかく速く回って、ポジションもきれいに回れるようにしています」とこだわりを明かした。

オリンピック(五輪)男子2連覇の羽生結弦(ANA)が育った仙台を拠点とし、国際大会での活躍も期待される15歳。東日本選手権(11月5~8日、山梨・小瀬スポーツ公園アイスアリーナ)に向けて「ジャンプの確率をもっと高められるようにしていくことと、表現面でもっと、スケーティングが安定できるようにしていきたいです」。1戦1戦、精度を高めていく。