仙台大明成が東北学院を109-70で下し、宮城県王者に輝いた。すでに2月の東北新人戦で優勝している仙台大明成は東北ブロック枠として、18日に行われた宮城県・決勝リーグ戦を制した東北学院は県代表として、12月23日に東京で開幕する全国高校選手権(ウインターカップ)へ、ともに出場する。

仙台大明成にとっては2月以来の公式戦となり、浅原紳介主将(3年)は「立ち上がりで緊張してしまった」と第1クォーター(Q)からミスが重なり、3点シュート5本を決められるなど、序盤からリードを許す展開。それでも全国選手権5度の優勝を誇る名門は、徐々に主導権を奪い返す。同校OBの八村塁2世と評判の身長199センチの山崎一渉(いぶ、2年)の2点シュートから8連続得点などで突き放し、逆に10点リードで第1Qを終えた。

以降も、山崎一を中心に高さを生かした攻撃でインサイドを支配し、着々と得点を積み上げ点差を広げた。佐藤久夫監督(71)は「(選手には)自信を持ってプレーしてほしいですね。『俺はもっとやれるぞ』という自信を。今後は強いチームに胸を借りて練習しないといけない」と、どん欲に3年ぶり6度目の日本一を目指す。【相沢孔志】

〇…東北学院は3点シュート6本を含む31得点を挙げる活躍を見せた遠藤昌輝(3年)は「自分たちはチャレンジャーだったので、決めてやるという気持ちで打ったら気持ちが届いてくれた」と、強豪を相手に気持ちでは負けなかった。それでも大敗したことを受け「(仙台大明成は)ノーマークでのシュート力とリバウンド力が強かった」とパワーの差を感じ取っていた。