ノービス時代に世代日本一の経験がある吉田陽菜(はな、15=木下アカデミー)が62・25点を記録し、2位発進となった。浦松千聖(愛知・中京大中京高)が62・98点をマークし、首位に立った。

吉田は冒頭でフリップ-トーループの連続3回転ジャンプ、ダブルアクセル(2回転半)を着氷。演技後半の3回転ルッツは着氷が乱れたが「スケーティングの練習の成果が出たかなと思います」と収穫を口にした。

今春から木下アカデミーに所属し、拠点を愛知から関西に移した。浜田美栄コーチに指導を受け、力をつける日々で、気分転換は寺や城を巡ることだという。

「私が好きなのは姫路城で、すごいきれいでした。関西はお寺とかがいっぱいあるので、オフの日とかに行っています」

スケートでは今月の全日本ノービス選手権(ノービスA)を制し、この日12歳となった同門の島田麻央(木下アカデミー)らに刺激を受けているという。

「周りにはすごい選手ばかりで、ノービスの選手もすごいたくさんジャンプを跳ぶ。シニアの選手や同年代からも刺激を受けるけれど、ノービスの子にもたくさん刺激を受けている。すごくいい環境で、練習できていると思います」

フリーは11月1日。「いい演技をして、全日本ジュニアで結果を残せるように。次につながる試合をしたいです」。新たに“地元”となった京都で、成長の足跡を刻む。【松本航】