サフィルヴァ北海道が3-0のストレートで兵庫デルフィーノを下し、10月24日の開幕戦(3○1長野ガロンズ)以来の白星を挙げた。

第1セットを25-19で奪うと、第2、3セットも攻撃の手を緩めずに連取。上杉徹監督(40)は「3セットを取りきるまで油断せずに戦えた。チームの特徴であるミドルを中心とした攻撃を展開できた」と勝因を挙げた。

今季V2に昇格したチームは3日連続で感染者が100人を超えるなど、新型コロナウイルスの感染が再拡大している北海道の札幌市に拠点を置く。チームは会社員や教員で構成されており、仕事と両立しながらV2の舞台で戦っている。10得点を挙げた森元貴哉(26)は札幌市内の小学校教諭として教壇に立つ。「こういう状況でより気を使うことも多い」と万全の注意を払いながらも「子どもたちが『新聞に出てたね』と応援してくれる」。コートで活躍することが何よりも子どもたちに元気を与えることだと信じている。

勝敗を2勝2敗の五分に戻して、21、22日の次戦は長野で東京ヴェルディ、ヴィアティン三重と対戦する。敵地2連戦の後の28日からは同じ北海道を拠点とするヴォレアス北海道とホームで2連戦が控える。ゲーム主将の河西智洋(28)は「アウエーの2連戦をやり抜いて、札幌での初のホームゲームを迎えたい。格上相手だけど、しっかりと自分たちのパフォーマンスが出せるように頑張りたい」と意気込んだ。