新潟アルビレックスBBが連敗を3で止めた。リーグ2度優勝のアルバルク東京を84-76で破った。琉球から移籍し、この試合が新潟での初戦になったCジェイソン・ウォッシュバーン(30)が20得点8リバウンドでチームをけん引。大きな1勝を呼び込んだ。

救世主が現れた。ウォッシュバーンは攻守で新潟のリング下に君臨した。前半、2本のブロックショットでA東京のチャンスをつぶすと、後半は第3クオーター(Q)序盤に連続6得点。いきなりチームの中心になった。5日からチームに合流したばかり。それでも違和感はない。それどころかチームメートに指示を出すなど存在感を漂わせた。

ウォッシュバーン効果がチーム全体に広がった。得点源のSFロスコ・アレン(27)が両チーム最多の24得点をマーク。PG五十嵐圭(40)が10得点、SFマーク・セントフォート(32)が14得点と続いた。課題だったリバウンドは40対34で上回った。

前節は東地区首位の宇都宮に2連敗。2日間とも試合開始から連続2桁失点を喫するなど、1度もリードを奪えなかった。この日はそんなひ弱さを消し去り最大17点のリードを奪う快勝。「自分たちのバスケができた」と五十嵐。王者相手の勝利は新たなスタートになった。【斎藤慎一郎】