今季からカップルを組む村元哉中(かな=27)高橋大輔(34=ともに関大KFSC)組が64・15点を記録した。競技会デビューでRD「マスク」を披露。今季の課題というフィンステップなどの要素をこなし、収容人数の50%が上限ながら詰めかけたファンの拍手に包まれた。演技後は笑顔を見せた。

試合後、合同取材に引き続き行われた公式会見の一問一答は以下の通り。

-コロナ禍で迎えた大会。ここまでの苦労は

村元 世界中が大変な中でNHK杯が開催されたのは幸せ。初披露を、お客さんの前でできたことがうれしくて。(拠点の米国の)先生とリモートで練習したり大変だったんですけど、満足いく演技ができたのでうれしいです。

高橋 グランプリ(GP)シリーズが中止や無観客になっている中、開催されて、お客さんがいる前でデビューできて光栄です。コロナで順調にいかないことはたくさんあったんですけど、それでも、100%ではないですけど、いいスタートが切れたんじゃないかなと思います。

-お互いの良さは

村元 まだ良さを探っている段階。これ、というものは見つけられていないので、これからだと思っています。その中でも大ちゃんの方は(シングルで世界一など)いろいろな経験していますし、私もアイスダンスで経験してきた。それが組み合わされば。

高橋 まだ結成して1年もたっていないですし、まだ僕たちの良さを見つけていく段階かなと思います。(村元)哉中ちゃんは華やかさが魅力的。僕も負けないように。カップルですけどライバルというような関係で、いい化学反応が起こせれば。

-シングルから転向して難しい部分は

高橋 全部ですよ(笑い)。滑ることが一緒、以外は一から。本当に大変だなと思います。今まで何も考えずに見ていたアイスダンス。今、本当にアイスダンサーを尊敬しております。

-フリーダンスに向けて

村元 本当に、この試合に入る前は得点とか順位を気にせず、私たちがやることを出すだけだと思っていました。明日も同じ。リズムダンスとは違ったクラシックバレエの要素を取り入れたプログラムで、また満足いく演技ができるようにしたいです。

高橋 どういった得点や評価か、初めてなので分からない部分があった。今日は本当にポイントや得点を考えずに。そういうところは次の試合からかな。

-村元選手へ。高橋選手の出来は今日は何点か

村元 100点です。2月に初めて半年ちょっとしかたってないのに、最初から最後まで大きなミスなく滑れたので。100点でいいんじゃないですか!?

-高橋選手へ。注目度が高く緊張したのでは。明日への意気込みも

高橋 練習からシングルとは全く違って、戸惑ったり緊張感も高かったんですけど、哉中ちゃんが隣で「やってきたことを出そう」「落ち着いて」とか常に言ってくれたので良かったです。今日はミスもあったりしたんですけど、今日みたいに落ち着いて、あまり高みを望みすぎずに、今できることをしっかりやりたいと思います。