ヴォレアス北海道がサフィルヴァ北海道を3-0で下し“北海道ダービー”2連勝を飾った。古田史郎主将(32=函館大有斗)と越川優(36)の元日本代表コンビが、初めてそろって先発出場。攻守でチームをけん引し、チームの今季8勝目に貢献した。

右足首を負傷していた古田は、復帰戦となった21日きんでん戦で途中出場。22日の大同特殊鋼戦で今季初先発も、越川は第3セットからの出場だった。前日28日は古田が第2セットから出場、越川は出場機会がなく、ようやく先発共演が実現した。越川は「古田史郎の存在感を感じながらプレーしていた」。古田は「歴史的なダービーで優さんと一緒にコートに立って勝てて、とても満足」と喜んだ。

2つの“チームの顔”が初めて観客にお披露目された。古田が復帰した宮崎での21、22日の2戦はコロナ禍で無観客。今回の北海道ダービーは、収容人数の半数程度に抑え、感染予防策を徹底しながら開催された。827人の観衆の前で連勝し、古田は「すごく楽しかった。観客がいることで自然と笑顔が出てきた」。越川は「また見に来てもらえるような試合をすることが我々の使命」と気を引き締めた。

8勝1敗で2位をキープし、8勝0敗の1位富士通を追いかける。次は12月5、6日のホーム旭川での2連戦(旭川リアルター夢りんご体育館)。6日から新加入の元日本代表リベロ渡辺俊介(32=江別市出身)も出場可能となる。今度は代表トリオで白星を重ね、首位にプレッシャーをかけていく。【永野高輔】