全日本空手道選手権(13日、東京・日本武道館)に出場の有力選手が7日にオンライン会見に臨み、男子形で東京オリンピック(五輪)代表の喜友名諒(30=劉衛流龍鳳会)は大会史上初の9連覇を目指す決意を見せた。コロナ禍では昨年末から始めた沖縄の伝統芸能の琉球舞踊に磨きをかけたといい「自分がつけてきた力を全日本の舞台で思いっきりぶつけて優勝します」と力強く宣言した。

前人未到の9連覇を少し意識しているという喜友名だが、大会でこだわるのはあくまで自分の空手をすることだ。「連覇しようと思っているわけではなく、ずっと稽古し続けて今の成績に結びついていると思います」ときっぱり。激しさときめ細かさを込めた形で、10点満点の演武を見せたいと意気込みを語った。

このほか、東京五輪女子形代表の清水希容(ミキハウス)は、大会8連覇が懸かる。この日が27歳の誕生日に当たり、報道陣が集まった会見場で誕生日を祝うバルーンやバースデーソングで祝福を受けた。少し照れ笑いをした清水は「27歳になってあっという間だなと思いますが、五輪までできることをしっかりとやって悔いなく過ごしたい」と抱負を述べた。

【平山連】