ラグビーの全国大学選手権は来年1月2日に東京・秩父宮ラグビー場で準決勝2試合が行われる。昨季大学王者の早大(関東対抗戦2位)は、帝京大(同4位)と対戦する。

2連覇を狙う王者は31日、都内のグラウンドで約2時間練習を行った。全体練習では攻守の連係を入念に確認し、その後はFWとBKに分かれて帝京大を想定した部分練習を実施した。スクラムやラインアウトからのセットプレーに重点を置き、大勝負に向けて準備を進めた。

帝京大には11月の対抗戦で45-29で勝利したが、NO8丸尾崇真主将(4年)は「過去は改めて『帝京を倒す』という強い気持ちだけ。チーム内に緊張感もあり、良い雰囲気」と充実した表情で語った。クラブハウス前には、打倒「帝京」の大きな張り紙が貼られている。

目標はただ1つ。来年1月11日に決勝が開催される国立競技場で、再び部歌の「荒ぶる」を合唱することだ。「決勝まで2週間を切って、(優勝が)手の届くところまできているので、絶対につかみ取る。そのためにも、全てをかけて準決勝に臨みたい」。名門の第103代主将は強い責任感と信念を持って、21年の新年を迎える。