天理大(関西1位)が、3度目の決勝で初優勝を飾った。2連覇を懸けた早大(関東対抗戦2位)に55-28。決勝最多55得点で圧倒した。

関西勢の優勝は故平尾誠二さんを擁して3連覇した84年度の同大以来、36大会ぶり。

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84年度に3連覇を達成し、今季関西2位の同大は、大会前のコロナ集団感染で辞退を余儀なくされた。3連覇時に2年生FBとして活躍した綾城高志さん(56)は「以前は『(関西勢が)何年勝てていない』と話していたけれど、四半世紀を過ぎてからはそれもなくなっていた」と振り返った。1学年下の小松節夫監督の指導をたたえ「高校ラグビーは大阪があれだけ盛り上がる。天理には絶対に勝ってほしかった」と喜んだ。

◆同志社の3連覇 82~84年度に史上初の3連覇を達成。82年度は決勝で明大に18-6。日本選手権は新日鉄釜石に8-21で敗れた。83年度は決勝で日体大と対戦し31-7で圧勝。日本選手権は再び新日鉄釜石と対戦し10-35で敗戦。84年度は決勝で慶大に10-6で勝利。今は亡きCTBの平尾誠二さん、ロック大八木淳史、FB綾城高志らを擁し3連覇を達成した。日本選手権は3年連続で松尾雄治を擁する新日鉄釜石と対戦。同大は17-31で敗れ、新日鉄釜石は7連覇を達成する。