東地区7位の秋田ノーザンハピネッツが痛恨の黒星を喫した。西地区9位、B1の20チーム中19位の三遠に73-80。チャンピオンシップ(CS)出場を狙う秋田にとって、アウェーながらも落としてはいけない一戦だった。10得点、6アシストの中山拓哉(26)は「最終的には1桁差の試合だったが、前半に僕たちがやりたいディフェンスができず、勝負が決まった」と悔やんだ。

初戦は終盤に粘り勝ちも、この日は序盤から苦しかった。三遠は第1クオーター(Q)、66・7%のシュート成功率で着々と得点を積み重ねたのに対し、秋田は同成功率23・1%と詰め寄れない。「ディフェンスで良い流れをつかめずに、オフェンスでも良くない流れが続いた」と中山。同Qに6度のターンオーバーを許し、攻守で波に乗れなかった。第4Q立ち上がりは4連続得点と反撃ムードを作ったが、序盤の点差が大きく響いた。

目標のCSは、各地区上位3位とそれ以外の14チームで上位2チームがワイルドカード(WC)で出場する。同2位富山とは2・5ゲーム差に離された。今後は東地区上位との試合が多く、WC争いは厳しさを増す。次戦は24日にホームでA東京戦。前田ヘッドコーチは「明確な方向性とゲームプランを選手に示してあげないと簡単に勝てる相手ではない。短い時間ですが準備していきたい」と前を向いた。【相沢孔志】