3月26日に開幕する2021年のF1開幕戦バーレーンGPを前に、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅はプレッシャーも緊張もないと語った。

「フィジカル面もメンタル面も今のところ全く普通で特にプレッシャーも感じていないですし、緊張もないですね。4歳でカートを始めて夢見てきたF1の世界でどこまでやれるか、ワクワクしています。普通のレース週末の前と同じような気持ちでいますし、今のところはすごくリラックスしていて良い感じだと思います」

3月12日から14日に行われたバーレーン合同テストの後は、イギリスの自宅に戻ってレッドブルのファクトリーへ行きシミュレーター作業。トレーニングに明け暮れ、24日にバーレーンに戻ってきた。

開幕前テストではスムーズに見えた角田とアルファタウリ・ホンダの走りだが、実際にはマシンが曲がりにくく角田好みの挙動ではなかった。開幕戦に向けてチームとともにデータ解析と対策を進め、金曜フリー走行で最終の確認を行う。

「一番メインになってくるのはどれだけ曲がるクルマにできるかっていうことです。特に追い風になった時にフロントグリップとトラクションがすごく悪かったので、それを改善できるような対策はしてきたと聞いています。まずはクルマの確認と、僕は自分のドライビングに集中してクルマに早く慣れていつものリズムを取り戻せるようにすることです」

3日間のテストでは総合2番手タイムを記録したものの、各車の燃料搭載量は分からず、本当の実力は分からない。角田も具体的な目標は設定せず、可能な限りの走りを披露したいという。

「どんなレースになるのか、経験が無いので全く分かりません。とにかく可能な限りプッシュして、可能な限りポイントを取りたいですね。特に予想はしていないし、とにかくプッシュするだけです」

(米家峰起通信員)