世代屈指の実力を誇る近鉄CTBシオサイア・フィフィタ(22)が、デビュー戦でのV逸を悔やんだ。1月に全国大学選手権で天理大を初優勝に導いた立役者。4月から21年度加入選手の出場が解禁となり、早速背番号「13」で先発した。

勝てばトップリーグ(TL)2部相当のトップチャレンジリーグ(TCL)2連覇となる近鉄は、前半から相手に主導権を握られた。フィフィタも防御ラインを突破するなど持ち味を見せたが、ミスもあり「60点ぐらいですかね。大学生の時とは違う感じがした。フィジカルのところや、スピード、テンポの早さ。だいぶ慣れてきたので、フィジカルのところを、もっと強くしたい」と冷静な口調で振り返った。

今季はTCL上位4チームがTL16チームとのプレーオフトーナメントに進出。TCL2位の近鉄は18日、東京・秩父宮ラグビー場でTLのレッドカンファレンス(紅組)8位と初戦でぶつかる。フィフィタは「もっともっと自分から、近鉄から(相手に)プレッシャーをかけたい。やられる前に自分たちからプレッシャーをかけたい」と繰り返し、次戦への課題とした。