4日午後5時5分から、3種目の決勝が行われる。

最初の決勝は女子100メートルバタフライ。白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)は準決勝全体3位の58秒48で進出した。同種目は池江にとって本職だ。準決勝の後は「しっかり上位に食い込めるように。今の自分は前から言っている通り、この東京五輪がメインではないので、しっかり経験を積んで、準決勝よりも速いタイムで泳げたらいいな」と冷静に話した。優勝争いは同1位長谷川涼香(58秒30)2位相馬あい(58秒32)が中心。派遣標準記録57秒10はハードルが高いが、400メートルメドレーリレー派遣標準記録は57秒92。このタイムを突破して優勝すれば、メドレーリレー代表に内定する。

男子100メートル平泳ぎは、20歳の佐藤翔馬(東京SC)が優勝候補筆頭だ。準決勝で自己ベストを0秒37も更新する59秒18で全体1位。大会前に目標としていた派遣標準記録58秒21を早くもクリアした。本命の200メートルを前にして、100メートルで代表を決める構えだ。日本記録58秒78を持つ小関也朱篤は1分0秒10の同6位、200メートルの日本記録を持つ渡辺一平は59秒76の同3位で決勝に進出している。

女子400メートル自由形は、派遣標準記録4分7秒10を突破できるかが焦点。この日の予選を、4分9秒14でトップ通過した難波実夢(18=MGニッシン)と、4分10秒53で2位通過した小堀倭加との勝負になる。

午後の部では、男子200メートル自由形準決勝も行われる。

日本記録1分45秒13を持つ「カツオ」こと松元克央(24=セントラルスポーツ)が、5日の決勝を見据えて、どんなタイムを出すか注目が集まる。また400メートル個人メドレーを回避した萩野公介も予選3位で準決勝に進出。同種目は800メートルリレーのメンバー4人の選考も兼ねている。