今季限りでの現役引退するサントリーのミドルブロッカー塩田達也(31)が有終の美を飾り、教員という第2の道を歩む。チームに14年ぶりのリーグ優勝をもたらした。「9年間サンバーズにいましたが、現役最後の試合でリーグ優勝できて感慨深い」と笑みがこぼれた。

塩田は京都・洛南高から東海大に進み、12年にサントリーへ入団。13、15、19年の黒鷲旗全日本選抜大会優勝などに貢献した。13年には日本代表へ登録された経験を持つ。現役引退の決断について「シーズン当初から決めていました。周りの人たちに支えられた選手生活でした」と振り返った。

この日はスターティングメンバーに名を連ね、大舞台にも安定したプレーを披露。パナソニックを相手に攻守の両面で存在感を放ち、ストレート勝ちに貢献した。今後教員の道に進んでもバレーボールの育成に携わっていきたいと意欲を見せ、「今季のサンバーズが体現した最後まであきらめずボールを追い掛ける姿勢を伝えられるような先生になりたい」と話していた。