東地区4位の仙台89ERSは、80-65で山形ワイヴァンズをホームで下し、今季8度目の同一カード連勝を決めた。

エリック・ジェイコブセン(26)が29得点14リバウンドで2戦連続でダブルダブルを達成。ルブライアン・ナッシュ(28)も28得点と勝利に貢献した。笹倉怜寿(23)が本調子を欠きベンチから外れる中、チームは相手のリバウンドを「1」に抑え、連続攻撃を許さなかった。桶谷大HC(ヘッドコーチ、43)は、「リバウンドは37対24。(相手リバウンドの)セカンドチャージで3点しか取られていない。選手たちがアジャストしてくれた」とリング下の堅い守りを評価した。

1点リードで迎えた第2Q(クオーター)、ナッシュの3連続得点などで27-16とリードを広げ、主導権を握った。第3Qは3点シュート4本を許し、3点差まで迫られたが、再度突き放した。ジェイコブセンが相手の反則を誘いながらシュートを重ね、7本中6本のフリースローを成功し、得点を重ねた。ケガから復帰して2戦目でMVPを獲得したジェイコブセンは、「選手として一番の喜びはホームのファンの前でプレーして勝てたこと。いいパフォーマンスを出し切れた」と大黒柱の務めを果たした。

レギュラーラウンドは残り11戦。リーグ首位に立つ同地区の群馬クレインサンダーズに地区優勝マジック「2」が点灯。PO(プレーオフ)に自動で進出できる3位大塚商会越谷アルファーズを4勝差で追う。次節(10、11日)は東地区8位の青森ワッツと敵地で対戦。下位チーム相手に取りこぼしは許されない。ジェイコブセンは「シーズン終盤なので1日1日良くなってPOに向けて勝ち星を増やしていきたい」とホームのブースターに誓った。【佐々木雄高】