ドーピング検査陽性による2年の資格停止を終えて復帰した古賀淳也(33=スウィンSS)が、3組4レーンに登場した。25秒38で同2着、全体3位で午後の決勝に進出した。

古賀は、16年リオデジャネイロ五輪に出場。18年5月に成分表に記載がない禁止物質が混入したサプリメント(汚染製品)を摂取して、ドーピング検査陽性となった。資格停止2年を終えて、20年8月にレース復帰していた。

今大会は、本命だった100メートル背泳ぎで決勝に進出。09年世界選手権で金メダルを獲得した種目だったが、55秒10の7位で東京五輪切符には届かなかった。レース後は「うまく泳げなかった。練習自体はしっかりできていた。ただ出し切れなかったので悔しい」と振り返った。くしくも、コロナ禍で復活した東京五輪への道は途切れた。

ただ古賀には、非五輪種目の50メートル背泳ぎで、目標がある。22年世界選手権福岡大会への出場だ。17年世界選手権で銀メダルを獲得しており「また表彰台に乗れるようにしっかり頑張りたい」と決意も新たに、今大会最終日に臨んでいる。