世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)が、苦手のクレーで2回戦敗退を喫した。同20位のムホバ(チェコ)に4-6、6-3、1-6のフルセットで敗れた。「まだまだ学ぶことは多い」。次戦は、10日から始まるイタリア国際(ローマ)の予定だ。

大坂にとって、クレーでの最大の課題はフットワークになる。得意のハードコートでは打点で止まることができ、打った後に、すぐに方向を変えられる。しかし、クレーは、足を踏み込んだときに、土で滑るため、きびすを返せない。それが動きを鈍くする。

ハードコートでは間違いなく世界女王だが、クレーコートでは、現状、世界50位ほどの実力だろう。しかし、敗退にも意外に会見は明るかった。「ベストを尽くせた。それはとてもいいサイン」。現代テニスで、コートによって、これだけの実力差があるのは珍しい。すべては経験を積んで学ぶしかない。