東京五輪のテストイベントとして5日に開催される「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」の記者会見が4日、札幌市内で行われた。

新型コロナウイルスの感染拡大が札幌でも顕著となっているが、開催に対する疑問の声も踏まえ、森泰夫大会運営局次長は「十分承知しながら、さまざまな対策を講じて、大会を準備したい。大変恐縮な部分があるが、ぜひご理解いただければと考えています」と語った。

運営側は沿道での観戦自粛を呼びかけており「残りの時間も含めて徹底していきたい。どうしても人が集まったりするケースも全くないとは限らない。密になったりする場面がでてきた時には、『なるべく観戦は自粛していただきたい』とお声がけをさせていただきたい」。声掛けの人員も300人規模で増員し、計約770人態勢で「密」の防止を徹底する。

当日は海外選手も出場し、世界陸連のセバスチャン・コー会長も現地視察する予定。森局次長は「厳格な入国までの規制。出国時のPCR検査、入国時の検査、滞在中は毎日スクリーニングテストをする。厳しい管理体制の中で行っている」と強調し「1度もコースを検証しないで、安全に大会(五輪)を行うのは非常に難しい競技。何とか無事に安全な、安心な大会を進めていきたい」と話した。【松本航】