F1第5戦モナコGPのフリー走行が20日行われ、1回目はレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2回目はフェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録した。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により中止を余儀なくされたモナコGPだが、今年は2年ぶりの復活開催。仮設スタンドの最大収容人数の40%にあたる1日7500人の観客を動員してF1としても久しぶりの本格的な有観客での開催となった。

レッドブル・ホンダとメルセデスAMGが好走を見せるが、ガードレールに囲まれたサーキットゆえに各ドライバーとも限界までプッシュはせず。連続走行でマシンの感触を確かめながらデータ収集を進めていき、ルイス・ハミルトンは3位、マックス・フェルスタッペンは4位にとどまった。その中でフェラーリ勢が1位ルクレール、2位カルロス・サインツと気を吐いた。ルクレールは地元モナコ出身のドライバーとして1931年のルイ・シロン以来の優勝を目指す。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は1回目で9位につけたものの、2回目は11周でガードレールにヒットし、マシンにダメージを負ったため本格的なタイムアタックができず20位に終わっている。

自身初のモナコGPを迎えるにあたって「プッシュしすぎるとその瞬間に壁に突っ込むことになるし、FP1からFP2、FP3とクリーンなセッションを過ごしていくことが重要で、そうやって予選に向けて仕上げていきたいと思っています」と語っていたが、ソフトタイヤでの予選想定アタックと、決勝想定のロングランができなかったのは手痛いロスとなった。(米家峰起通信員)