新助っ人がB1秋田ノーザンハピネッツの攻守の要を担う。先月下旬に合流したジョーダン・グリン(32)に続き、8日に秋田市内で行われた練習からコルトン・アイバーソン(32)も加わり、両選手は練習後に入団会見に臨んだ。今年2月の試合中に大けがを負い、リハビリ中のカディーム・コールビー(31)を除く登録選手13人が初めてそろい、来月2日に迫った茨城との開幕戦に向けてチーム力を高めていく。

得点力を向上させる。B2福岡で昨季プレーしたグリンは、アウトサイドシュートが武器だ。「自分の強みはシュート力とディフェンス。シュートは入る日、入らない日があるので、ディフェンスは毎試合、力を入れてプレーしたい」。自らに3つの高いハードルを課す。「成功率でフィールドゴールは50%、3P(3点シュート)は40%、フリースローは90%。まだ自分の中ではそういう数字を出せていないので、そこを目指していきたい」と自己ベストをたたき出す。

212センチ、116キロのビッグマンだ。NBAインディアナ・ペイサーズから13年ドラフト2巡目の53位で指名を受けたアイバーソンは、主に欧州で実績を重ねてきた。持ち味の経験とサイズを生かし「ビッグマンとしてチームメートにいいシュートを打たせ、リバウンドやペイント内で存在感を示したい」とゴール下を支配する。さらに「得点とリバウンドで2ケタを目指す」。毎試合のダブルダブルに照準を合わせる。

10日のプレシーズンゲームでは、昨季の東地区1位でチャンピオンシップ準優勝の宇都宮と戦う。昨季は4戦全敗だった強豪の胸を借り、現在地を確かめる。【山田愛斗】

○…前田顕蔵ヘッドコーチ(39)が、新助っ人2選手を歓迎した。グリンについては「アウトサイドがうまい選手。コートを広くとれるというのと得点でも期待したい」。アイバーソンは「ビッグマンでパワーがある選手。今まで(チームが)機動力を武器にしていたところに力強さが加わった」。2年目のアレックス・デイビス(29)を加えた強力トリオでリーグ戦に挑む。