スピードスケート・ショートトラックで2大会連続の五輪出場が懸かる菊池悠希(31=ANA)が、年齢への懸念を吹き飛ばす。

11日、22年北京五輪へ強化を進めるナショナルチームが長野・南牧村で練習を公開。五姉妹の菊池家で三女の悠希は、四女の萌水(29=KHネオケム)、五女の純礼(25=富士急)と共に汗を流し「(18年五輪の)平昌が終わって、すごく悔しい思いをした。『絶対に次の北京でメダルを取る』と強く思いました。やっと4年がたった。すごく勝負の年」と気合を入れた。

次女の彩花氏(34=現日本スケート連盟強化コーチ)は、スピードスケートの女子団体追い抜きで18年平昌五輪金メダル獲得後に現役引退。悠希は姉妹でも競技者として最年長となり「いろいろな人から『そういう年齢だから厳しいんじゃない?』と言われます」。その上で「自分は年齢を言い訳にしないと思って取り組んでいる。それを言い訳にしたら、終わりだと思っています」と言い切った。

夏の東京五輪では特に柔道が印象に残ったといい「柔道の選手は『結果を出して当たり前』と思われている。その中でメダルを何個も取ってくる強さ。感動しました」と刺激を得た。ショートトラックは25~26日の全日本距離別選手権(長野)後に10月から始まるW杯4大会の代表が確定し、W杯の成績で五輪出場枠が決まる。日本が目標とするリレーでのメダル獲得へ、個人でも「1つ1つ強化してきたことには自信がある。五輪までに全部をかみ合わせられるようにしたい」と進化を示す。【松本航】