B1の意地を見せた。B1秋田ノーザンハピネッツが、B2仙台89ERSに67-62で競り勝ち、5大会連続決勝進出を決めた。宮城県出身の伊藤駿(31)が勢いのある攻撃で10得点。新外国人のジョーダン・グリン(32)は12得点、7リバウンドで奮起した。

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秋田が一進一退の熱戦を制した。2点を追う第3クオーター(Q)中盤に3連続得点で勝ち越しに成功。以降は迫られてもリードを守りきって、決勝進出を決めた。前田ヘッドコーチ(HC)は「プレッシャーをかけたディフェンスやオフェンスリバウンドのところで勝てた。失点を少なくできたのは収穫」と振り返った。

出だしは仙台の守備に苦しんだが、ハーフタイムに修正。伊藤は「ターンオーバーがあると流れが悪くなってしまうので、そこを抑えようと自分の中で意識した」。落ち着いてボールを保持してゲームメーク。さらに「自分が崩せばどうにかなると思ったので、意識的にチャンスがあれば行こう」とゴール中央にドライブを仕掛けて、攻撃をより活性化させた。

空中戦でも力を見せた。リバウンドは相手の「24」を上回る「39」を奪った。後半は要所で得点を挙げつつ、ゴール下で躍動したグリンは「自分がリバウンドを取るとかではなく、チームとして相手の得点を止められるかだと思う。そこは自分もプライドを持ってやっているので、これからの試合でもディフェンスに力を入れていきたい」と次戦に向けて意気込んだ。

今日20日の決勝は2大会連続6度目の優勝が懸かる。前田HCは「チームとして今まで積み上げたディフェンスとオフェンスにチャレンジしながら勝って秋田に帰りたい」。【相沢孔志】