B1新潟アルビレックスBBは24日、チーム練習を中之島体育館で行った。

チーム初のアジア特別枠選手、フィリピン国籍のSFコービー・パラス(24)が新型コロナウイルス感染防止対策のための14日間の隔離が明けて合流した。

パラスを待っていたのはチームメートのサプライズの歓迎だった。練習後、19日に迎えた誕生日祝いのケーキが贈られ、ハッピーバースデーの合唱。誕生日はホテルで隔離生活中だっただけに「当日は1人で寂しかったので、すごくうれしい」と笑顔を見せた。

サプライズ前の練習では実力の片りんをのぞかせた。5対5の試合形式でドライブからのレイアップ、3点シュート、ミドルシュート、そして守備の裏に走り込んでのワンハンドダンクを披露。8月のアジア杯にフィリピン代表として出場した実力派は、2週間動いていない状態でも高い身体能力を示した。「コンディションに関係なくハードにプレーしようと思っていた」と力を抜くこともなかった。

平岡富士貴監督(47)は「マルチに活躍してくれる」と期待を寄せた。「チームが新潟の誇りになれるように力尽くす」。パラスも新潟の一員としての自覚を言葉にした。【斎藤慎一郎】