日本バレーボール協会は14日、女子代表監督に2012年ロンドンオリンピック(五輪)で銅メダルに導いた真鍋政義氏(58)、男子代表監督に今夏の東京五輪コーチで29年ぶりの8強入りに貢献したフランス人のフィリップ・ブラン氏(61)が就任すると発表した。

この日都内で行われた理事会で承認された。真鍋氏は8強入りした16年リオデジャネイロ五輪後に退任しており、約5年ぶりの女子代表監督復帰。一方でブラン氏は17年から男子代表のコーチを務めていた。また、ハイパフォーマンス事業本部の本部長に矢島久徳氏、男子強化委員長には南部正司氏、女子強化委員長には中村貴司氏が選ばれた。

嶋岡健治会長は「パリまで2人に采配を振ってもらいたい」と述べ、選考過程について説明した。

女子については監督推薦委員会が計4回開かれ、はじめに5人の名前が挙がった。面接などを行い候補者を絞り、最終的に多数決で過半数を得た真鍋氏を推すことに決まった。「(真鍋氏は)オリンピックでの経験、メダルを取っている」と評し、その上で「体の低い中でスピードで対抗し、レシーブで頑張る。中田監督のやってきたことは間違ってないので、その延長線上で強化してほしい」と話した。

一方、男子については監督推薦委が計3回開かれフィリップ氏の他に1人の名前が挙がったと言い、「(フィリップ氏は)代表で5年間関わりチーム事情や世界基準を分かっている」と評価。本人から就任への強い意気込みも聞かれたという。

ほか、ビーチバレーの強化委員会委員長には牛尾正和氏が選ばれた。