男子シングルスで世界ランキング1位の桃田賢斗(NTT東日本)は、東京オリンピック(五輪)五輪金メダルのビクター・アクセルセン(デンマーク)に決勝で22-20、18-21、12-21で敗れ、準優勝だった。

第1ゲームでは7-14と劣勢から8連続ポイントを挙げて逆転。その後は競り合う展開となったが、粘り強くラリーを重ねて先取した。第2ゲームは終盤に連続失点を許して逆転された。第3ゲームは相手のパワーに屈した。

五輪金メダリストとなった相手にとっては“凱旋大会”。試合中にはアクセルセンを後押しする「ビクター」のコールが客席から響く中で、アウェーの雰囲気をはねのけるべく奮戦した桃田だが、最後は力尽きた。これまでの直接対決は14勝1敗と圧倒していた相性の良さを生かせなかった。

桃田は金メダル候補と期待された東京五輪ではまさかの1次リーグ敗退。今回の遠征出発の直前、「プライドは捨て、チャンジャー精神で向かっていければ」と話していた。その言葉どおり五輪王者に全力でぶつかったが、惜しくも及ばなかった。次戦は26~31日のフランスオープン(パリ)に出場予定。

今大会の混合ダブルスは東京五輪銅メダルの「わたがしペア」こと渡辺勇大(24)、東野有紗(25)組(日本ユニシス)が優勝。女子シングルでは世界ランキング5位の山口茜(再春館製薬所)が制し、男子ダブルスも保木卓朗、小林優吾組(トナミ運輸)が優勝を飾った。日本勢は5種目で金メダル3つ、銀メダル1つと活躍した。