ショートトラックのワールドカップ(W杯)第2戦名古屋大会(28~31日、名古屋市ガイシプラザ)の前日会見が27日、オンラインで行われ、日本代表の4選手が意気込みを語った。

前週、北京オリンピック(五輪)テスト大会を兼ねて行われた第1戦(北京)の男子1000メートルで4位に入った吉永一貴(22=トヨタ/中京大)は「厳重で五輪に近いような緊張感。4年前、初めて(平昌五輪に)出た時の気持ちとか何となく思い出しながら、また出るとなったら、ここで戦うんだなと思いながら滑りました」と振り返った。

この日で北京五輪の開幕まで100日。「大きな節目。意外と時間ないな」と感じつつ「五輪でメダルを取るに当たって、今回の名古屋大会はすごく重要。第1戦の北京では最初の1500メートルで結果が出なくて(準決勝敗退)悔しかった。特に修正して、メダルを取りに行くようなレースがしたい」と抱負を口にした。序盤から波に乗れば、前回は3位のカナダ選手とわずか0秒001差で表彰台を逃した1000メートルにも好影響が出るはずだ。

渡辺啓太(29=阪南大職)は第1戦の男子1500メートル準決勝で失格など悔しい思いを胸に帰国。「前回はちょっとしたミスで失格になってしまったけど、流れは今までやってきた中で良かった。今大会は、しっかり決勝に行ってメダルに絡む。そうすれば見えてくるものがある」と燃えた。

菊池悠希(31=ANA)は「今朝、五輪100日前とSNSで知ったんですけど、もう100日しかないのかと。この名古屋から欧州の3、4戦目へ上げていけるように。種目のフル枠獲得とメダルにフォーカスしたい」。妹の菊池純礼(25=富士急)は「第1戦で本当に五輪シーズンなんだなと実感した。名古屋は日本チームのホーム。海外は苦手な氷だと思うので、しっかり3、4戦につながる試合がしたい。500メートル、1000メートル、1500メートルでは本戦に進み、リレーはきっちり8位以内に入りたい」と目標を掲げた。2人とも北京では混合2000メートルリレー5位に貢献した。

北京五輪の出場枠はW杯4戦の結果を基に決まる。