男子テニスで、世界48位の錦織圭(31=日清食品)が、11月1日開幕のマスターズ・パリ大会を欠場することが29日、明らかになった。公式なエントリーリストで、錦織の名前に欠場を示す取り消し線が引かれている。マネジメント会社は、今回は欠場の事実だけで、理由は明らかにしないとしている。

錦織は、まず出場を予定していた、3日に閉幕したサンディエゴオープンを腰痛で欠場。7日から17日まで行われたBNPパリバオープン(米インディアンウエルズ)には出場したが、2回戦で敗れた。その後、予定していた25日に開幕したオーストリア・ウィーンの大会をやはり腰痛で欠場。それに続く2大会連続の欠場となった。

錦織は、BNPパリバオープンで、大会直前まで腰痛で練習ができていないことを明かしていた。2回戦敗退後は、腰の状態について「大丈夫でした」と短くコメントしただけ。錦織のこのような返答の形は、実は逆の時が多く、腰痛が不安視されていた。

ジュニア時代から、連戦や疲労がたまると、腰が痛くなるのは錦織の持病である。この数年、手首、ひじ、肩の故障など、腕のけがが多く、失念されていたが、腰痛は錦織を悩ませてきた故障のひとつである。

11月7日開幕のストックホルムオープン(スウェーデン)は、まだエントリーが取り消されていない。現状では、予選からの出場だ。本戦から7人が欠場するか、主催者から推薦出場枠を提供されないと、予選からの出場となる。この大会が、錦織が予定している今季の最終戦となる。