カップル結成2季目で初優勝と22年北京五輪代表1枠入りを目指す村元哉中(かな、28)、高橋大輔(35)組(関大KFSC)に強力な援軍がついた。

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リズムダンス(RD)「ソーラン節&琴」の衣装を着用し、曲をかけて最終調整。今大会には新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」対策の渡航制限により、拠点の米国からマリナ・ズエワ・コーチの入国がかなわなかった。そのためリンクサイドに立ったのは浜田美栄、長光歌子の両コーチ。それぞれシングル選手時代の師がサポートする形となり、村元は「お世話になった浜田先生と長光先生、恩師に立っていただける。感謝の気持ちも込めながら、思い出深い全日本になると思います」と笑顔を見せた。

2人が米国で車に乗っている時に「もし、先生が来られなかったらどうしよう」となり、そこで生まれたプランだったという。高橋も「立ってくれることを喜んでくれた。すごくうれしかったです。懐かしく、心強く、不思議な感じです」と公式練習を振り返った。

練習中はズエワ・コーチともオンラインでつなぎ、画面を通じてやりとりする場面もあった。事前に練習内容のプランは共有されていたといい、村元は「あんまり『どうしよう…』っていう感じはなく『何かあれば私のところに来てね』と言われているぐらいでした」と問題は生じなかった様子。その上で「(画面の)マリナがたまに止まっていた」と笑う余裕があった。

RDは23日、フリーダンス(FD)は25日に行われる。目標の北京五輪切符に向けて、高橋は「選考会と頭の中にはあるけれど、その前に、自分たちのベストを尽くさないといけない。自分たちのベストパフォーマンスを目指して、それに結果がついてきてくれたらと思います」と言い切った。【松本航】