スノーボード・スロープスタイルのW杯は1日、カナダ・カルガリーで今季開幕戦が行われ、女子で村瀬心椛(ここも、17=ムラサキスポーツ)が77・58点をマークし、同種目の初優勝を果たした。「大会前はとても難しいコースで不安だったが、スロープスタイルでも初優勝できて良かった」。表彰式では授与された伝統的なカウボーイハットをかぶり、笑顔だった。

スロープスタイルは複数のレールや、形が異なるジャンプ台などで技を競う種目で、予選トップ通過の村瀬は決勝2回のうち、1回目で後ろ回転などを決めて77・58点をマークした。昨年10月に行われたビッグエアの今季開幕戦を制して以来、W杯2勝目となった。 18年平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)代表の鬼塚雅(23=星野リゾート)が77・18点で2位だった。

◆村瀬心椛(むらせ・ここも)2004年(平16)11月7日、岐阜県生まれ。スノボ好きの両親の影響で4歳から競技を始める。18年平昌五輪は年齢制限で出場できなかったが、同年5月のXゲームのビッグエアで13歳6カ月の最年少記録で優勝。18年12月、トッププロが集結する大会デュー・ツアーの米国遠征中に右膝蓋(しつがい)骨を折る大けがに見舞われたが、懸命のリハビリで乗り越えた。復帰戦の19年8月のXゲームのビッグエアで2位に。昨年10月にはビッグエアのW杯開幕戦で初優勝を果たした。153センチ。