2年連続3度目の優勝を狙う世界14位の大坂なおみ(24=フリー)が、開幕戦をストレートで突破した。

同50位のマリアカミラ・オソリオセラノ(コロンビア)に6-3、6-3で勝ち、小さく左手でガッツポーズ。「戻ってこられて本当に特別。ここには、多くのいい思い出がある」。2回戦では同54位のブレングル(米国)と対戦する。対戦成績は大坂の0勝1敗だ。

大坂は第1セットのスタートから好調で、5ポイント連取から5ゲーム連取で一気にリードした。しかし5-1から自分のサービスゲームでスマッシュを空振り。苦笑いだったが、そこから「少し沈んでしまった」ことでおかしくなり、自分のサービスゲームを失った。

ただ、4大大会1回戦は過去18勝2敗。開幕戦では絶対に負けたくない勝率9割の強さは本物だ。加えて、ここメルボルンでは過去23戦22勝。圧倒的な強さの自信と、大きくリードした余裕で、粘る相手を押し切った。

センターコートに入る通路には、過去の優勝者の写真と名前がある。大坂は通路を通るとき、必ず自分の名前を触る。昨年は7回触って優勝し、今年もその験担ぎを継承。また、コート上の「Melbourne」のロゴを絶対踏まない。この日はうっかり踏んで、戻ってまたぎ直した。「なぜそうなったか分からないけど、踏むのがすごくいや」。

そのおかげか、19年にジュニア世界1位をマークし昨年にツアー初優勝を飾った新星の粘りを粉砕。「まだまだテニスをやりたい」と、昨年全米以降の休養で元世界女王に貪欲さが戻った。

◆全豪オープンテニスはWOWOWで全日生放送、WOWOWオンデマンドとテニスワールドで全コートライブ配信される。