奮闘実らず20勝目はお預けとなった。

東地区4位の秋田ノーザンハピネッツは、同9位横浜にオーバータイム(延長戦)の末に97-102で競り負け、3試合ぶりの黒星を喫した。第2クオーター(Q)に最大14点差をつけられたが、驚異的な粘りで第3Q序盤に逆転。ジョーダン・グリンが3点シュート6本含むチームトップの26得点、古川孝敏が24得点を挙げるなど一進一退の攻防を繰り広げたが、最後の最後に力尽きた。秋田は前半戦30試合を19勝11敗で折り返した。

死闘だった。第4Qを終えて87-87でオーバータイムの5分間に突入。残り4分47秒、伊藤駿がフリースロー2本を確実に沈めて好スタートを切ったが、流れの中からシュートが決まらない。オーバータイムに挙げた10点のうち8点がフリースローと得点が伸びなかった。

秋田は激しいディフェンスが最大の特長だが、今季ワーストの102失点と機能しなかった。前田顕蔵ヘッドコーチは「97点取っても102点取られたら何も意味がない。自分たちのやりたいことが今日はできなかった」と総括。ターンオーバー数は21で23失点につながった。また、世代別日本代表にも選出されている横浜の特別指定選手、河村勇輝(20=東海大2年)に26得点9アシストをマークされて苦戦。指揮官は「河村選手のパフォーマンスが素晴らしかったのはあるが、そこを止めきれなかったのはチームとしての課題」と振り返った。