日本代表として中部電力が出場。1次リーグ第3戦で米国と対戦。7-6で逆転勝利し3連勝を飾った。
初戦のトルコ戦は延長戦の末に勝利し白星スタート。第2戦ではイタリアに圧勝した。
22日に日本と対戦予定だったスコットランドが棄権。2人の選手が新型コロナウイルスの陽性判定、さらに他の選手にも陽性者が出たため、棄権することを決めた。1次リーグの残りの試合は対戦チームの不戦勝となる。次戦は22日の日本時間午後11時からドイツと対戦する。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日 本 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 7 |
米 国 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 6 |
日本:鈴木みのり、松村千秋、中嶋星奈、北沢育恵
◆試合経過◆
第1エンド(米国が後攻)
2連勝中の日本は第1、2戦とメンバー変更。リザーブの松村がセカンドに入り、セカンドだった鈴木がリード、リードだった石郷岡がリザーブに回った。不利な先攻から、2連勝中の米国に対してハウス内に石を入れていく。最後は両チーム得点なしのブランクエンドに。
第2エンド(米国が後攻)
再び先攻の日本は石をハウス内に置いていく。相手を弾き出しながら2個を集め、1点を取らせる展開に持ち込む。スキップ北沢の最終投が狙いより短くなるが、米国もラストショットでヒットアンドロールを決められず1点止まり。
第3エンド(日本が後攻)
後攻の日本はコーナーガードを置いて攻め、早々に2点パターンを作る。サード中嶋がヒット・アンド・ロールを決めて優勢を保持。迎えた北沢の最終投。スピードを落としたテークアウトショットでNO1の米国の石を押し、2点獲得。2-1とした。
第4エンド(米国が後攻)
先攻の日本はセンターガードを配置。ハウス内に最大4個の石を集める。米国は複数点の好機だったが、スキップのクリステンセンの1投目が狙いを外れる。日本はラストショット前にNo.1~3を持ち、1点しか許さず。2-2となる。
第5エンド(日本が後攻)
ガードストーンが3個並ぶ中で、米国がNo.1を持つ展開。苦しい中でスキップ北沢が局面を動かしにいく。ラストショット前に、米国がNo.1、2、日本はNo.3。攻めるか迷った末に1点を確保する安全策を選び、ドローで1点。3ー2で折り返す。
第6エンド(米国が後攻)
得点が動きやすいとされるハーフタイム明け。米国はサードが2本とも狙いを外し、先攻の日本がNo.1、2を持つ形。スキップ北沢も最終投のナイスショットで状況を保つと、逆に米国のラストショットが曲がらずにNo.1取れず。1点をスチールし、4-2とリード広げる。
第7エンド(米国が後攻)
反撃を許したくない日本。スキップ北沢の1投目は、縦に並んだ米国の2個の石をはじき出しきれず。最終投も狙いを外し、米国は3点。今大会初めて相手に複数点を許し、4-5と逆転される。
第8エンド(日本が後攻)
ハウスのセンターに石が集まる展開。日本はセカンド松村のダブルテークアウトショットも決まるが劣勢が続く。米国のスキップの最終投でNO・1を取るショットを決められ、難しいラストショットに。2点を狙いにいくが逆に1点のスチールを許す。4-6に。
第9エンド(日本が後攻)
日本はセカンド松村、サード中嶋の正確なドローでセンター付近に石を集める。スキップ北沢が一投目で男子顔負けの力強いナイスショット。相手の石に当てるヒット・アンド・ロールで、自軍の石をNO・1、2に押し込む。米国は最終投で状況を変えられず、北沢がラストショットをあえてスルーさせて2点獲得。6-6の同点とする
第10エンド(米国が後攻)
勝利にはスチールが必要な日本。センターラインの縦位置に両軍の石が並んでいく。両チームがタイムアウトを取りながら、じっくり展開を読む。スキップ北沢はセンター付近に止めたいドローショットを2投連続で決めて、NO・1を持ってラストショットへ。米国はガードに当てるミスで、1点をスチール。7-6で3連勝を決めた。
カーリング中部電力の1次L日程
カーリング中部電力メンバー相関図
リード石郷岡葉純「基礎練習の成果を発揮したい」恩師横山監督も期待
“努力家”セカンド鈴木みのり「思い切って悔いの残らないようにプレーを」
サード中嶋星奈、ムードメーカーでチームけん引「1つ1つの試合を大切に」
スキップ北沢育恵、世界選手権へ「どれほど戦えるか、世界で確認したい」
リザーブ松村千秋はチーム屈指の練習量「どのポジションでも出られる準備を」
カーリングのルールと競技説明
今大会からカーリング試験ルール採用、最初の5投目までセンターラインに触れている石をライン上から外せず
カーリングのショット解説
◆中部電力カーリング部 09年創部で、2年目の11年に初制覇するなど日本選手権を6度優勝。世界選手権には2度出場し、19年には4位と奮闘した。国内女子では北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレや、フォルティウス、富士急とともに「4強」の一角を担う。かつては、現ロコ・ソラーレの藤沢五月や、日刊スポーツの評論やテレビ解説でおなじみ市川美余さんも所属した。チームのモットーは「良きカーラーであると同時に良き社会人であること」。