バレーボールのネーションズリーグ男子・大阪大会は10日、丸善インテックアリーナ大阪で最終日を迎え、日本(世界ランク7位)は強豪のブラジル(同2位)と対戦する。開催地を変え、3週にわたり計12試合を戦う予選リーグの最終戦。

日本にとってブラジルは、29年ぶりに8強入りした昨夏の東京オリンピック(五輪)準々決勝で0-3のストレート負けを喫した因縁の相手だ。

大阪大会3連勝とした前日9日のドイツ戦(3○1)。西田らとともに出場時間を減らし、ブラジル戦に向け体力を温存した石川祐希主将(26)は「やってきたことがはまれば、いい試合ができる。手応えはあります。今のブラジルを見ると、チャンスはある」と冷静に語った。

現在、日本は首位イタリア、3位米国と並ぶ9勝2敗でポイント数で2位につける。対するブラジルは7勝4敗で6位。

今大会、日本は急成長を遂げており、世界ランクも11位から7位まで浮上している。石川主将は「正直、(ブラジルに対して)特別な思いはない」と平常心を強調する。

既に上位8カ国(参加16カ国)による決勝大会(20日開幕、イタリア・ボローニャ)初進出が決定。この勢いで難敵ブラジルを破り、世界の上位へと上りつめる。

 

◆ネーションズリーグ 国際バレーボール連盟が2018年に新設した国際大会。男女16カ国が参加。予選は開催地を変更して3週に分けて行われ、今大会から各国12試合(1週4試合)を戦う。上位8カ国がファイナルラウンド(20日開幕)に進み、ノックアウト方式のトーナメント戦で優勝を決める。結果が世界ランクに反映されるため、24年パリ五輪出場にも影響する。新型コロナウイルスの影響で20年大会は中止、21年はイタリアで集中開催。