NBA4年目を迎えたウィザーズの八村塁(24)が凱旋試合で躍動した。スタメンで約25分間出場して13得点、9リバウンドを記録。昨夏の東京五輪以来425日ぶりとなる日本での試合で、ウィザーズのユニホームを着てプレーするのは初めてだった。

東京オリンピック(五輪)は無観客開催だったが、この日は満員札止めとなった約2万人の前で勇姿を披露した。コートサイドでは著名人も多数観戦。八村と同い年にあたるテニス女子シングルスの大坂なおみ、スケートボード男子で東京五輪金メダルの堀米優斗らの姿もあった。

試合開始後2分半すぎ、昨季王者ウォリアーズのスーパースター、カリーがドリブルでキープするボールをはたき、こぼれ球に飛び込むなど気迫をみなぎらせた。その直後にはリバウンドを確保して自らドリブルで相手陣内に持ち込み、レイアップシュートを成功。自身にとってこの日初得点をあげると、場内が大きく沸いた。

第2クオーター(Q)にはファウルを受けながらもシュートを成功させ、直後のフリースローも成功させるなど着々と加点。第3Q途中に得点を2桁に乗せた。2つの項目で2桁となる「ダブルダブル」まであと1リバウンドだったが、オープン戦最初の試合と言うこともあってコーチ陣は無理をさせず、第4Qは出番がなかった。

試合前に女優の今田美桜から花束を渡された八村は、「日本ゲームということで僕も楽しみ。日本とNBAが近づけることは僕にとってもうれしい」と満員の観客に向けてスピーチ。その言葉通り試合では、はつらつとしたプレーで日本のファンを魅了した

第2戦は2日に行われる。【奥岡幹浩】