男子テニスの元世界4位で、1月に左股関節関節唇損傷の内視鏡手術を受けた錦織圭(32=ユニクロ)が5日、楽天ジャパンオープンが開催されている有明コロシアムでのイベントに米フロリダの自宅からオンラインで登場した。復帰戦に向けて、「ちょっともどかしい日が続いている」と、思い通りに行かない現状を明かした。復帰戦は「模索中」だという。

ケガからの復帰を目指しているが、ケガした部分をカバーすると、他のところに負担がかかる状態が続いている。「他のところに(痛みが)出てきている」。過去数度、痛めたことのある肩などにも少し痛みがあると関係者は明かす。

「夏はリハビリしながら、楽天(ジャパンオープン)に間に合うと思っていた」。しかし、「1個をカバーすると他のところをケガしたり」と、悪循環で苦しい胸の内を明かした。

とりあえず来週の米カリフォルニア・フェアフィールドで開催されるツアー下部のチャレンジャー大会は「欠場する」(関係者)だ。

復帰戦に向けては「僕も早く出たい気持ちがある」としながらも、「1カ月後に米国とカナダのチャレンジャーを予定しているが、どうなるか分からない」。このまま「全く出られない可能性もある」と、年内の復帰ができない最悪の状況も明かした。

ただ、「来年の楽天は絶対に戻ってくる」と力強く語った。

◆楽天ジャパンオープンは、10月3日から9日まで、WOWOWで全日生中継。WOWOWオンデマンドでも同時ライブ配信される。