ラグビー女子15人制W杯ニュージーランド(NZ)大会に臨んでいる日本代表「サクラフィフティーン」(世界ランク12位)は23日、NZのオークランドでイタリア(同5位)との運命の1次リーグ最終戦を迎える。

21日は登録メンバーを発表。カナダ(同3位)、米国(同6位)に連敗した日本は初のベスト8進出へ、まずは4トライ以上のボーナス勝ち点を獲得して勝利し、イタリアの勝ち点を0に抑えることが絶対条件となる。

大量得点が求められ、他チームの結果にも左右される状況。カナダ人女性のレスリー・マッケンジー・ヘッドコーチ(HC)は「トライを追い求めすぎない。何をコントロールして、トライにつなげるか」とあくまでも小さな部分を積み上げ、結果をつかみにいく。

先発15人は前戦の米国戦から変わらず、控えにはチーム最年少の向来桜子(19=日体大)が名を連ねた。マッケンジーHCは「クレイジーチャイルド。どんな時でも仕事を見つけられる行動をしてくれる。彼女を信頼しています」と評し、フッカー谷口琴美(27=三重パールズ)も「若くて勢いがあって、すごく明るい。チームに笑顔と元気をくれています」と歓迎した。

相手のイタリアは過去2戦のカナダ、米国と比較しサイズが小さく、日本に似た特徴があると分析している。プロップの南早紀主将(26=横河武蔵野アルテミ・スターズ)は「絶対に勝って、自分たちはまだまだ上に上がりたい。(試合での防御時は)ただやみくもに上がるんじゃなく、フィールドを埋めるように立って、再獲得していきたい」。CTB山本実(25=三重パールズ)も「この前の試合の敗戦で悔しくて涙を流す人もいたけれど(ベンチ外のメンバーに)『悔しいなら、次やればいいんだよ』と声をかけてもらった。まだ、私たちのW杯は終わっていない」と言い切った。【松本航】

 

◆イタリア戦メンバー

<1>南早紀(主将=横河武蔵野、28キャップ)

<2>谷口琴美(三重パールズ、5C)

<3>加藤幸子(横河武蔵野、13C)

<4>佐藤優奈(東京山九、9C)

<5>高野真希(横河武蔵野、19C)

<6>細川恭子(三重パールズ、10C)

<6>長田いろは(アルカス熊谷、18C)

<8>斉藤聖奈(三重パールズ、34C)

<9>阿部恵(アルカス熊谷、13C)

<10>大塚朱紗(RKU、12C)

<11>今釘小町(アルカス熊谷/立正大、12C)

<12>山本実(三重パールズ、23C)

<13>古田真菜(東京山九、17C)

<14>名倉ひなの(横河武蔵野、13C)

<15>松田凜日(日体大、8C)

<16>小牧日菜多(日体大、5C)

<17>ラベマイまこと(横河武蔵野、19C)

<18>吉村乙華(アルカス熊谷/立正大、7C)

<19>川村雅未(RKU、3C)

<20>向来桜子(日体大、2C)

<21>津久井萌(横河武蔵野、21C)

<22>中山潮音(横河武蔵野、9C)

<23>庵奥里愛(三重パールズ、8C)