メルセデスAMGのジョージ・ラッセルがトップでフィニッシュし、スプリントレースであり正式記録としては優勝にカウントされないもののF1での初優勝を挙げ、日曜に行われる決勝の先頭グリッドを獲得した。

ポールポジションからスタートしたケビン・マグヌッセン(ハース)を3周目にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が抜いてレースをリード。しかしミディアムタイヤを履いたフェルスタッペンのペースは振るわず、激しいバトルの末に13周目にラッセルがオーバーテイクを果たして首位に浮上。フェルスタッペンは続くカルロス・サインツ(フェラーリ)とのバトルでフロントウイングにダメージを負ってルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)にも先行を許した。

ラッセルはそのまま首位で24周を走り切って8点を獲得。2位サインツ、3位ハミルトンとなりフェルスタッペンは4位フィニッシュとなった。

「信じられないよ、こんなにペースが良いなんて予想していなかったよ。USGPからの3戦はマシンのフィーリングも良くなって、チームのみんなの努力のたまものだ。今日はスプリントレースだからリスクと報酬のバランスは考えてのバトルだったけど、オーバーテイクができて良かった。明日はメルセデスAMGの2台がフロントロウからスタートすることになるし、優勝を目指すよ」(ラッセル)

角田裕毅(アルファタウリ)は19番グリッドからスタートして16位まで順位を上げたものの、ペースが振るわず苦戦。他車の脱落もあって16位のままフィニッシュすることとなった。(米家峰起通信員)