卓球の24年パリオリンピック(五輪)のシングルス日本代表選考会を兼ねた「全農CUP TOP32」が12日、千葉・船橋アリーナで開幕し、東京五輪団体銀メダリストの石川佳純(29=全農)が2-4で2回戦敗退となった。

国内選考ポイントを伸ばすことができず、五輪切符が遠のいた。2大会連続の五輪代表を目指す平野美宇(22=木下グループ)らは準決勝進出。準決勝以降は13日に同会場で行われる。

石川は敗戦後に会場で頭を抱えた。初戦をストレート勝利し、2回戦も2-1とリードしたが、第4ゲーム以降は森さくら(日本生命)の緩いラリーに苦戦。3連続でゲームを奪われて敗退した。試合後は目の奥に涙をため「勝負どころで凡ミスが多かった」と嘆いた。これにより、選考ポイントの配分が大きい23年の世界選手権(南アフリカ)出場が遠のき「これって私、世界選手権ダメなんですかね?」と肩を落とした。石川がシングルスで五輪切符をつかむには、残り3回の選考会やTリーグでポイントを重ねる必要がある。