全日本大学バスケットボール選手権(インカレ、3日開幕・東京)に女子の新潟医療福祉大は4年連続14度目で出場する。予選リーグで関学大、仙台大と対戦する新潟医療福祉大は攻撃の中心にPF江畑光琉(2年)が座り、トーナメント進出を目指す。

江畑はシュートの重みを強く感じている。その重要性を深く心に刻んだのは10月のインカレ北信越予選、決勝リーグの北陸大戦だった。「1点ビハインドの残り5秒にもらったフリースローを1本外した。同点直後に自分のファウルで2本のフリースローを与え、2点差で負けた」。スコアは覚えていなくても、1本のシュートの大切さが身に染みた。決勝リーグは1勝2敗の3位でインカレ出場権を得たが、それ以後、普段の練習からシュートに気持ちを込めている。

北海道出身で名門・札幌山の手高出身。4強入りした20年ウインターカップでは全4試合に出場(先発2)し、平均8・75得点した。「バスケットを楽しむ」がモットーだ。「インカレでは最大限のプレーをして、楽しく終わりたい」と言う。

インカレデビューの昨年は初戦で大阪人間科学大に54-96で敗れた。江畑は17分35秒の出場で4得点だった。「昨年は持ち味のジャンプシュート、ドライブをさせてもらえなかった」という反省から1年間、得意なプレーを磨いてきた。江畑を筆頭に得点能力の高い選手がそろったチームだが、インカレ出場を決めてからは厳しいディフェンスに耐えられる脚力も強化。江畑は攻守に体を張る決意だ。「リバウンド、ルーズボールなど泥くさいところで頑張りたい」と言った。

◆江畑光琉(えばた・ひかる)2002年(平14)9月24日生まれ、北海道出身。札幌山の手高卒。バスケットは小学1年から新琴似北で始める。札幌向陵中時代は全中に出場。高校3年時にはウインターカップで4強入り。172センチ、65キロ。血液型O。