全日本大学バスケットボール選手権(インカレ、3日開幕・東京)に男子は新潟経営大が3年ぶり13度目の出場。予選リーグで浜松学院大と東海大札幌キャンパスと対戦する新潟経営大はSF棚橋恒介(4年)が兄に続く同大の主将として挑戦する。

インカレへ棚橋の胸の中には強い思いがある。「地方の大学でも戦えるところを見せたい。新チームになってから1年、それを目標にチーム作りをしてきた」。先発に4年生4人の布陣は意思の疎通がスムーズで、密度濃いコンビネーションが持ち味。先発平均181・2センチと高さはないが、ディフェンス強度は高い。「主将としてやることはチームをまとめること」。

チーム最年長24歳。専門学校に2年通ったことが、新潟経営大入学のキッカケになった。専門学校2年時に国体の県成年選抜入り。同チームコーチが新潟経営大の田巻信吾監督(41)だった。「大学で、もう1回しっかりバスケットをしたかった」。兄徹平さんが同大OBで15年に主将を務めていた縁もあった。

3年ぶりインカレ出場は1、4年でインカレ出場した兄と同じ。兄はインカレ未勝利だけに狙うのは主将としての“兄超え”だ。大会は今年から予選リーグ制を採用。複数の勝利を手にするチャンスもある。10月の北信越予選は2位通過。春の北信越リーグで優勝していたメンバーはインカレ出場の喜びより2位の悔しさで涙した。「最終的に経営大でやれて良かったと思えるチーム」作りを目指してきた。「いいバスケットをして、最後はきれいな涙を流したい」。インカレ終了時にその答えが出る。【涌井幹雄】

◆棚橋恒介(たなはし・こうすけ)1998年(平10)10月28日生まれ、新潟市出身。バスケットボールは4歳で新潟アルビレックスのバスケ教室で始め、ミニバスは大形丸山バッドボーイスなどで経験。新潟工時代は県大会ベスト8に。183センチ、81キロ。血液型B。